1.はじめに
2027年度から、職場の一般健康診断に「血清クレアチニン検査」が新たに加わります。血清クレアチニンから算出される推算糸球体濾過量(eGFR)を用いることで、既存の項目では検出できなかった慢性腎臓病リスクを早期に発見することができます。慢性腎臓病の原因には生活習慣病だけでなく、長時間労働・夜間勤務・高温環境といった「働き方」も関連することが近年明らかになっています。2024年の調査では、慢性腎臓病の有病者数は、診断されていない人も含めて約2000万人と推定されています[1]。慢性腎臓病が進行すると、人工透析が必要になります。人工透析が必要となる患者は2024年時点でおよそ33万人、うち約10万人が勤労世代です[2]。透析患者は一般的に週3回・1回4時間以上の通院を強いられるため、就労へも大きく影響します。本コラムでは、健康経営や人的資本に関わる担当者に向けて、新健診項目の活用法と企業が今できる対策を整理します。
※本コラムは一般的な情報提供を目的としています。個別の治療に関しては、必ず医師等の専門家にご相談ください。
2026/10/2
