屋内での製品に起因した子どもの事故に注意
- 製品・サービス
2022/1/31
近年は新型コロナウイルスへの感染拡大防止対策や学校・保育園の休校・登園自粛が続くこともあり、自宅等の屋内で過ごす時間が長くなっています。このように外に出る機会が減り、子どもが屋内で遊ぶことが多くなることで、家の中の身近な製品でけがをするおそれが高まり、注意が必要です。
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)に通知された製品事故情報によると、2016 年から 2020 年の 5年間に、屋内にて製品を使用中、もしくは製品に触れるなどして0歳から12歳までの子どもがけがを負った事故は81件発生しています。
その中でもやけどの事故は全81件中30件(約38%)を占めていますが、事故発生原因となった製品とその事故発生件数を見ると、ウォーターサーバーや加湿機能の付いた製品によるやけど事故が多いことがわかります。
子どもは、目につくもの、手が届くもの、興味を引くものにすぐに触ろうとします。子どもの安全のためには、こうした特性を知った上で、子どもにとって危険な製品が家の中にないか確認することが大切です。子どものやけど事故を未然に防ぐための対策としては、やけどのおそれのある製品には柵を設けるなどして子どもが近づけないようにすることや、保護者が製品の危険性を説明し子どもに理解させることが重要です。
また、製品でどのような事故が発生しているかを保護者が知ることも大切です。例えば、NITEの製品事故に特化したウェブ検索ツール「SAFE-Lite(セーフ・ライト)」(※2)を利用することにより製品事故情報を入手できます。
子どもの事故を未然に防ぐためにも、保護者が製品の危険性を知り、その上で適切な対策を行い、子どもが屋内で安全に過ごせるよう心掛けましょう。
※1 独立行政法人製品評価技術基盤機構HP 「子どもに忍び寄る危険~やけどを引き起こす様々な要因~」より引用。 https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2021fy/prs210729.html
執筆コンサルタントプロフィール
- 丸茂 耕太
- 製品安全・環境本部 エキスパートコンサルタント