【工場/大型施設用】防災の日のチェックリスト

  • 自然災害
  • 火災・爆発

2023/8/15

 9月1日は防災の日です。100年前、関東大震災が発生した日であり、台風が多く発生するこの時期、台風や地震といった自然災害に関する認識を深めることを目的に1960年に制定されました。また、防災の日を含む一週間は防災週間とされており、防災意識を高めるため全国各地で防災訓練や防災に関する講演会などが実施されています。
 東京海上ディーアールでは、工場や大型施設向けに各種防災サービスを提供しており、防災に関する周知活動も行っております。そこで本コラムでは、工場/大型施設向けに防災の日用のチェックリストをご用意しました。ぜひご活用ください。

 

【共通確認項目】
□災害時の役割分担ならびに緊急連絡網には従業員の異動情報が反映されている
□避難経路図は目に留まりやすい場所に貼りだされ、最新である
□防災グッズの場所が明確であり必要分用意されている
    (従業員1人あたり最低3日分の水、食料、災害用トイレ等)[注1]
□非常食の賞味期限が切れていない
□非常照明・避難誘導灯は故障していない
□非常用発電機は正常に動作し、燃料は十分である
□その他非常時用の設備は正常に動作する
 (排煙窓、防火ダンパ―、停電時に使用する機械等)

【火災】
□電気設備の点検結果に不具合が残っていない
□消防設備の点検結果に不具合が残っていない
□ボイラ、コンプレッサや各種設備の点検は規定通りに実施されている
□ガス漏れ検知器など各種検知器の点検・交換が実施されている
□危険物の量は消防への届出と一致している
□変圧器周辺に草が生い茂っていない
□常時閉鎖式防火戸は開いたまま固定されていない
□防火シャッターの降下位置に障害物がない
□コードリールを巻いたまま使用していない
□タコ足配線で電源を使用していない
□危険な設備には緊急時マニュアルが備わっている
□スプリンクラーと保管物が下方・側方とも0.45m以上離れている(消防法)
□消防の進入口(窓の赤い逆三角)付近に物がない
□消火器は消防への届出位置かつ見やすく設置されている

【地震】
□地震・津波時の行動、復旧計画が決められている
□避難経路上の棚などが固定されている
□重要設備は机や棚からの落下対策をしている
□ガスボンベは倒れないように強固に固定されている
□危険物の缶が三段以上積まれていない

【水害】
□最新のハザードマップで、最大浸水深●●mを確認している
□水害時のタイムライン(警戒レベル/その際の行動)が決まっている
□浸水しやすい場所・浸水から守るべき領域が明確であり、対策が決まっている
□浸水が予想される際に、上階に運び出すものが決まっている
□浸水防止機材(土嚢、止水板等)の設置場所が決まっている
□浸水防止機材(土嚢、止水板等)の数は十分である

【台風】
□台風時のタイムライン(警戒レベル/その際の行動)が決まっている
□台風時に屋内へ運び込むものが決められている
□台風時に飛散しやすい資材を屋外に保管していない
□壁、シャッターが損傷していない
□屋根が劣化していない(雨漏りの多い位置に注意)
□テント倉庫は劣化していない

【大雪】
□大雪の際の対応(積雪●m予想で休業等)が決められている
□カイロやランタンの用意がある
□地面付近の細い配管に劣化がない
□積雪時に踏んではいけない場所(危険物配管等)が判別可能である
□凍結防止ヒーターは正常に動作する

【落雷】
□避雷針の点検結果に問題がない
□重要データを扱うPCや精密機械は雷対策を実施している

 

 東京海上ディーアールでは、東京海上グループに蓄積された世界各地の火災事故データ・自然災害データに基づいた防災(火災/風水害/地震/落雷)のコンサルティングサービスを提供しています。
 今回ご提供したチェックリスト以外にも、防災に有効なポイントは多々あります。工場や大型施設の財産、従業員、お客様、そして安定した操業を守るべく、皆様に最適の防災活動のお手伝いをさせて頂ければと思います。
 詳細は下記サービス紹介ページをご覧いただくか、本ページ右上のお問い合わせフォームよりご照会ください。

 

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[注1]東京都帰宅困難者対策条例より

執筆コンサルタントプロフィール

奥田 莞司
企業財産本部 企業財産リスクユニット 主任研究員

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