建物の環境認証取得・ZEB化支援

地球温暖化や資源の枯渇などの地球環境問題に国際的な関心が高まる中、不動産マーケットにおいても持続可能な環境価値の高い不動産の重要性が高まっています。不動産分野におけるエネルギー排出量の削減は緊急課題であり、再生可能エネルギーの導入、生物多様性の向上や廃棄物量の削減・再利用など様々な課題に向き合う必要があります。これら環境課題への取組みや高度な環境性能を評価する指標として、建物の環境認証システムの活用が一般的になりつつあり、また、ZEB（ゼロエネルギービル）化・環境性能向上のための多種多様な手法や補助金制度が設けられています。
東京海上ディーアールでは建物の環境認証であるCASBEE（建築環境総合性能評価システム）やBELS（建築物省エネルギー性能表示制度）の認証取得、および建物のZEB化に向けた取組みを支援します。

サービス内容

①環境認証取得支援

環境認証制度のCASBEEやBELSの評価、および申請書類の作成・認証機関への申請代行
認証取得をご検討されている物件のスクリーニングの提案

②ZEB化支援

新築物件の計画内容・既存物件の現状を踏まえた、ZEB化に向けた取組みの提案
各種補助金制度への申請・取得支援

①環境認証取得支援

認証取得フロー

環境認証制度のCASBEE（建築環境総合性能評価システム）やBELS（建築物省エネルギー性能表示制度）の評価の実施、および申請書類を作成し評価機関へ申請代行します

スクリーニング

認証取得をご検討されているお客様に簡易診断を行っています。
竣工図やエネルギー・水使用量の実績値から簡易診断を行うことが可能です。
候補物件が複数棟ある場合や、ご希望の評価ランクの物件の選別を支援します。

評価の実施・申請書類作成

評価の実施および申請書類を作成し、評価機関に申請します。
運用段階の認証項目について現地での測定や確認が必要な項目についてニーズに応じて調査可能です。
希望ランクに届いていない場合は、ご希望ランクへの取組みについても支援します。

評価メニュー

CASBEE（建築環境総合性能評価システム）

CASBEE（建築環境総合性能評価システム）は、建築物や街区、都市などに関わる環境性能を様々な視点から総合的に評価し、格付けするツールです。省エネルギーや環境負荷の少ない資器材の使用といった環境配慮はもとより、室内の快適性や景観への配慮も含めた建物の品質を総合的に評価します。
東京海上ディーアールでは新築・既存建築物における下記のCASBEE評価ツールの認証取得を支援しています。

CASBEE評価ツール	活用方法
CASBEE不動産	CASBEE不動産は、不動産評価に関連が大きい項目に絞って評価基準が設定されたものであり、必須項目を満たした建築物のみ評価対象とされていることから、不動産のブランディングツールとして位置付けられています。また、既存建築物の環境診断を簡易に診断できるチェックリストとしても活用されています。竣工後1年以上の既存の建築物を対象としており、「Ｓ」「Ａ」「Ｂ＋」「Ｂ」ランクの4段階で格付けされます。
CASBEE建築（新築）	CASBEE建築（新築）は建築物の新築時に活用するツールであり、設計および施工が進む各段階（基本設計・実施設計・施工段階）で、目標性能または設計仕様、予測性能に基づき評価し、各段階での改善検討などが可能なシステムです。戸建住宅を除くすべての用途に適用可能であり、計画内容に応じて「S」「A」「B+」「B-」「C」ランクの5段階で格付けされます。設計仕様に基づく予測評価であるため、評価結果は竣工後3年間有効となっています。（以降は、必要に応じてCASBEE建築（既存）やCASBEE不動産での評価に移行が可能）
CASBEE建築（既存）	CASBEE建築（既存）は、竣工後約1年以上の運用段階にある既存の建築物を対象とする評価ツールであり、運用実績に基づき評価を行います。環境ラベリングツール、環境性能を表示するツール、施設管理の中長期計画などへ活用されています。CASBEE不動産に比べ評価項目数が多く、「Ｓ」「Ａ」「Ｂ＋」「Ｂ」「Ｃ」ランクの5段階で格付けされます。
CASBEEウェルネスオフィス	CASBEEウェルネスオフィスは、建物利用者の健康性、快適性の維持・増進を支援する建物の仕様、性能、取組みを評価するツールです。建築物の健康性、快適性を評価するツールとして活用されています。建物運用開始後1年を経過していない場合は「設計段階」、建物運用後1年を経過している場合は「運用段階」で評価を行い、「Ｓ」「Ａ」「Ｂ＋」「Ｂ」「Ｃ」ランクの5段階で格付けされます。

BELS（建築物省エネルギー性能表示制度）

BELS（建築物省エネルギー性能表示制度）は、評価対象となる建築物（省エネ基準を満たしている建築物）のエネルギー消費性能を表示する制度です。用途や新築・既存、建築物全体あるいは部分であるかを問わず評価を行うことができます。また、さらに高いエネルギー消費性能となるZEH（ネットゼロエネルギーハウス）やZEB（ネットゼロエネルギービル）などの表示を行うことも可能です。
東京海上ディーアールでは共同住宅・非住宅建築物・複合建築物の省エネ計算を行っており、BELSの認証取得を支援しています。