構造計算書レビュー / 構造再計算

2005年に社会問題化した耐震強度偽装事件は、それまで性善説に立脚していた建築構造設計、建築確認審査の仕組みを根底から覆すものとなりました。その後の基準法改正により、一定規模以上の建築物については、ピアチェック(専門家による第三者チェック)による構造計算適合性判定等、その構造品質が保たれるような仕組みが整ってきています。
一方、法改正以前に設計・建設された建物の中には、依然として不適切な構造計算に基づいて建設された物件が存在する可能性があることは否定できません。
東京海上ディーアールでは、設計経験の豊富な建築構造の専門家が、中立的な立場で構造計算書の内容をレビューいたします。

兵庫県南部地震により被災したマンション(耐震偽装と直接関係はありません)

サービス内容

サービスの特徴

  • 設計図面(竣工図面)や構造計算書、検討書をお預かりし、その内容を精査して総合的な評価を行います。
  • 必要資料の入手後、約3~4週間後に評価報告書を提出します。
  • 計算過程や建物のモデル化に疑問点が生じた場合には、構造設計ご担当様宛ての質疑書を提出します。回答書を受領した後に総合的な判断を行います。
  • 原則として、新耐震設計基準(1981年法改正)に準拠した建物を対象としています。
  • 旧設計基準の建物については、耐震診断報告書や耐震補強計算書等を評価対象としています。
  • 竣工図面をもとに、構造再計算を行うことも可能です。
  • 東京海上ディーアールは保険会社系調査会社であり、第三者として、中立・客観的な評価を実施します。
  • 設計経験の豊富な建築構造の専門家(構造計算適合性判定員、構造一級建築士、一級建築士、工学博士等有資格者が多数在籍。一級建築士事務所登録)が評価を行います。

評価報告書サンプル

ご提案のコンセプト

  • 建設時点の建築基準法、関係法令、規準類に照らして、その設計内容が妥当であるといえるかという観点から評価を行います。
  • 評価は机上評価により行い、現地調査は行いません。
  • 中立的な第三者として、科学的かつ客観的な調査を実施します。
  • 疑問が生じた際には質疑書の提出を行い、受領した回答書を評価書類の一部に加えて全体で総合的に判断する等、きめ細かくご対応します。
  • お預かりした竣工図面をもとに、構造再計算を行うことも可能です。

コンサルティングフロー

  1. 評価内容のお打ち合わせ

    評価対象建物をお打ち合わせのうえで特定します。

  2. 必要資料のご提供

    設計図書、構造計算書、検討書、確認申請書類等の資料をご提供いただきます。

  3. 分析

    受領した計算書の分析、内容の精査を行います。

  4. 質疑書作成

    場合により、質疑書等で疑問点の解消を図ります。

  5. 報告書作成

    評価結果、回答書の内容を総合的に判断して、報告書にまとめます。

必要書類

評価にあたって、以下の資料が必要になります。

  • 設計図書(竣工図面のうち、意匠図、構造図)
  • 構造計算書、検討書
  • 確認申請書類
  • 検査済証

コンサルティングメニューおよび費用

個別にお見積りいたしますのでお気軽にご相談ください。 構造計算レビューは対象建物の延床面積、建築面積、構造種別等にもよりますが、1棟あたり50万円程度~となります。(限界耐力計算手法による場合は別途割り増しとなります)

区分 内容
構造計算レビュー 竣工図面、構造計算書、検討書、確認申請書類の内容の精査を行い、確認申請時の基準法ならびに関係法令に照らして、その設計内容が妥当であるといえるかを第三者の立場から客観的に評価します。
構造再計算 竣工図面をもとに、建物をモデル化し構造計算の再計算を行います。計算手法(許容応力度計算、限界耐力計算等)や関係法令(建設当時か現行基準か)は任意に設定可能です。

コンサルタント紹介

東京海上ディーアールでは、様々な業界に精通した経験豊富なコンサルタントが課題解決のお手伝いをします。

詳細ページへ

コンサルタント紹介

詳細ページへ

セミナー

詳細ページへ

レポート・書籍・コラム

詳細ページへ

サービストップへ戻る

東京海上ディーアールへのお問い合わせはこちらからお問い合わせください。

WEBからのお問い合わせ

お問い合わせフォーム

お電話からのお問い合わせ

(不動産リスクソリューション本部)