チーフデジタルオフィサー

大野 有生(ONO Ariki)

所属部署
チーフデジタルオフィサー
専門分野
AI・デジタル活用

経歴

大学院工学系経営工学専攻修士(新商品開発・サプライチェーンマネジメント)、経営大学院MBA(ソーシャル・アントレプレナーシップ)。
大手IT企業、外資系金融企業を経て2024年より東京海上ディーアールにて現職。東京海上ホールディングスにてプリンシパル、東京海上スマートモビリティにて取締役を兼務。キャリアを通じ、デジタル・コンサルティング、新規事業立上げ、企業経営の3つを専門性として築く。例として、物流業界で人工知能(AI)を活用したデジタル変革や、交通業界で日本初のクラウド型スマートチケットの導入を推進。また、東南アジア現地法人の副社長COO兼CSOや、グローバルHQのM&A部長を歴任した。経済産業省をはじめとする各種委員会の委員も務めながら、若手へのDX教育分野にも強い関心を持ち、次世代リーダーの育成に注力している。

「守りのAI」でSDGsに貢献

東京海上ディーアールの最高デジタル責任者(CDO)兼パートナーとして、デジタル革新をテコにした新規事業の創造と推進を担当しています。例えば、生成AIの技術革新によって進む「攻めのAI」の開発競争に対して、私たちはそれを適切に制御する「守りのAI」のコンサルティング事業とソリューションのご提供を推進しています。
デジタル技術の進化により、社会はその便益を本当に享受できるのでしょうか?
適切に使われず、デジタル技術が暴走した時に、拠りどころとなる根本的な対策は未だ発展途上です。東京海上ディーアールにおける私の仕事は、リスク・マネジメントの観点から、技術を制御し、社会全体の持続可能な発展(SDGs)を支援するための「21世紀のガードレール」を企画開発、提供するものです。

安心・安全なデジタル技術の活用に向けて

AI、ビッグデータ、サイバーセキュリティ、スマートモビリティ、ヘルステック、ロボティクスといった先進技術は、相互に関連し合っており、それらが統合されたデジタル・エコシステムが社会で形成されようとしています。このデジタル・エコシステムの民主化を助け、一人ひとりが公平・平等に、そして、安心・安全にデジタル技術を活用して、その便益を享受できる社会を創ることが東京海上ディーアールの目指す将来像です。
そのような社会の実現のため、東京海上ディーアールは、東京海上グループの祖業である保険事業から培ったリスク・マネジメントをコアコンピタンスとして、包括的なリスク・マネジメントの枠組みを構築し、顧客が安心して新しいビジネスや社会活動に取り組める環境を整えます。
私たちは次世代のリスク・マネジメントのリーダーとして、社会に貢献し続けることを目指しています。

東京海上ディーアールだからこそできること

東京海上ディーアールには、AIやデジタル技術を活用した新たなビジネスを創出するための三つの強みがあります。
第一に、リスク・マネジメントにおける深いドメイン知識を持つ高度専門人材が非常に多く在籍している点です。私自身、当社に参画して驚きましたが、東京海上ディーアールのコンサルタントの中には、研究開発に長らく従事し博士号を有する者も多く、様々な分野での一線級のコンサルタントが多数在籍します。これが私たちのプロジェクトを技術的に支える大きな力となっています。
第二に、産官学連携による、アカデミアからの最新理論を適用することにより、社会をより良い方向に動かす力が組織的に備わっていることです。私たちは、中央官庁や地方公共団体、高度研究機関と密に連携し研究会に参画することで、より大きなインパクトを民間セクターに生み出す素地を持っています。このネットワークは、私たちが取り組むデジタルプロジェクトにおいて重要な基盤となっています。
最後に、東京海上ディーアールには、新しいアイデアを積極的に取り入れる企業文化があります。これは、従来のリスクコンサルティング会社としての背景から培われた、迅速かつ柔軟に対応する能力に根ざしています。未知の課題に対しても、社員全員がゴールに向かって最善の選択を迅速に行うことができる環境が整っています。
このようなビジョンと強みを持つ東京海上ディーアールで、皆さまも私たちと一緒に未来を切り拓く仲間として活躍してほしいと願っています。

主な担当サービス

AI・デジタル活用